コトバごった煮

Bon appétit.

フランス語に興奮する

 今日、「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」という本に出会いました。東大の先生2人が外国語について語るという、対話形式の本です。とても全章は読み切れないので、一章の一節だけをサーッとスキャンするようにさらってみた。すると「!」となることが書いてあり、結局その章をまるごと読んでしまいました。で、その「!」となったことというのは。

    理系学生でも第二外国語を熱心に勉強する学生がいる。(それは先生にとってやっぱり嬉しいことらしい。)そんな彼らが語るフランス語の面白さがいくつか紹介されているのですが、その中に「動詞の前に代名詞が出るところに興奮します」と書いた人がいて…ソ、ソレ、私もー!!!!!!!!!!!

 

 私はフランス語を学んでもう8年くらいになりますが、文章を書いていると「あぁフランス語のこういうところが良いんだよなぁ」と(語弊がありまくるのですが)ハァハァするポイントというものをいまだに結構持っている気がします。それは文法だったり単語のつづりだったり発音だったり…とにかく私にとってフランス語とは、ただの「コミュニケーションツール」ということにしてしまうにはMOTTAINAI、なんというかとてもおもしろく、エキサイトできるおもちゃのような存在なのですよ!

 

 中3の夏休み、高校の体験授業を受けた日に、私はフランス語と出会いました。ボンジュールとかメルシーみたいなものじゃなくて、アルファベで綴られたフランス語の単語が並び、なにかしらの意味を成している姿を初めてまともに見たのがここだったと思います。

    "Mon nom est...モン ノm エ…"、プリントにはこう書いてありました。(これ使っている人を見たことがない表現なのですが、)英語で言うところの"My name is..."です。この文字列を見て私は、

・MonとMy、nomとnameが似ていることに気づき、

・estは「エ」と読むのに、なぜ無関係そうなstがついているのかと疑問に思い、

・実際に発音してみるとMon nom estが「モン-ノm-エ」ではなく「モノメ」になる、

という発見の連続でエキサイトしてしまい、今日に至るまでフランス語を学ぶこととになりました。帰りの電車で友人と「モノメ」について喋っていたのを今でもおぼえている・・・。

 

 話を本の内容に戻しますね。「動詞の前に代名詞が出るところに興奮します」と言った学生に対し、先生の一人が「それってすごく単純だけど、その単純さってノーブル、高貴じゃないですか?」みたいなことをコメントしておられました。…ていうことは私の単純さもnobleだということでいいのでしょうか!?!?

 

 図書館で一人にやっとしてしまった本でした。その他の東大の先生も紹介されていたのですが、それだけできると認められているような人たちも「外国語は他者であるような気がする」とか言ってたり。あっそうだ、語学は筋トレのようなものだと、やっぱり言ってました。東大教授になるような人も、単語ノートなどをきちんと自分で作っている。地道な作業を欠かしてはいけないと。そうやって言語を行き来する体験が大切だと仰ってました。

    東大の人が言うことが全てではないと思うように心掛けているのですが、頭のよいひとたちのお話しはやっぱり説得力があるような。(というか、あるね。)いいなあ、私も頭をよく作り変えてゆきたいなと思いました。